合格体験記

合格体験記7

5類/現役/2017年度入学

はじめに

 私は地方の小規模な中高一貫校で、塾や予備校といったところには一切通わず、6年間を過ごしました。ああ、参考になりそうにないなあ、と思った方々はここで読むのを止め、他の合格体験記を読むことをおすすめします。

高1

 私が第一志望校を東工大に決めたのは夏休みの直前でした。そのことによって勉強に対するモチベーションが上がるどころかむしろ、数学と理科以外の教科に対して、受験に使わないならそんなに頑張る必要ないじゃないか、と思うようになっていきました。その後、まだ時間はある、受験のために頑張る時じゃない、と思い、授業以上のことは全くしなくなりました。模試の成績は9月10月頃が1番良く、それ以降多少下がり、そのまま横ばいだったと思います。記憶があいまいなほど模試の成績に対して興味を持っていませんでした。しかし、定期考査では、5段階評価中5の評価をいつもどの教科でももらえるように努力はしていました。それ以上の勉強は中学生時代もしていませんでした。今となってみると、得意な教科ばかりでなく、苦手な教科でもバランス良く点数をとれるよう頑張っていたことが合格という結果へ繫がったのではないか、と思っています。

高2

 前期は、高1の時と同じように勉強はある程度して、部活や趣味を頑張るといった感じで毎日を送っていました。秋頃、神経の病気にかかり、左半身麻痺、全身脱力、低体温といった症状が出て、良くて1週間に2日学校に行けるというような時期がありました。その症状が重く出たときは、何もできないのでほとんど1日中寝たきりで過ごすこともありました。この時期は、体力、学力がともに落ちました。症状が回復しても、体力が落ちているのですぐ風邪をひき、それが引き金となり同じ症状を繰り返しました。私の通っていた学校は高2の後期から物理の授業が始まったので、物理に関する知識がほぼ0の状態で受験生になりました。

 自慢ではありませんが、数学という教科ではテスト勉強をしなくても点が取れていたのでテスト勉強をしたことがなく、何をどう勉強すればいいのかが全くわかりませんでした。だから、数学は習慣をつける以前のところからのスタートでした。他には、中1からずっと苦手な英語と授業に全然出ていない物理が東工大を受けるにしては壊滅的でした。

 部活も終わり学年全体として受験の空気になってきました。この夏で英語と物理を何とかしないと終わる、と思ったので、友達におすすめ教材を紹介してもらい、それにひたすら取り組みました。その結果、センター形式の模試で60~65%の得点率だった物理と英語で80%以上の得点率を出せるようになりました。

 この時期は、駿台や河合塾がやっている東工大模試で得点が取れるように毎日勉強していました。教材を紹介してくれた友達と一緒に受けに行ったのですが、数学を受け終わった後、たぶん半分も取れていないな、と思っていたら、その友達が、たぶん5問中4問完答した、と言うので唖然としてその後の模試を受けました。東工大模試は私に全ての教科において学力が足りていないことを突き付けてくれました。

センター前

 センター対策をしながら、前期試験対策をしました。この時期はテストに慣れ、知識も増えていくのに点数が全く伸びませんでした。センター直前の模試では体調不良で撃沈していた数学以外いい点数が取れました。過去問でもちゃんと点数が取れたしきっと大丈夫だ、と思い、センター試験当日を迎えました。

前期試験前

 センター試験翌日の自己採点で生まれ育った県の漢字が書けないほど動揺しました。センター対策で難易度が上がっても150点付近をキープし続けた国語で123点を取り、180点たぶん取ったと思っていた英語で156点を取り、数学ではⅠ・AもⅡ・Bも計算ミスで満点を取り逃しました。合計点は900点中708点でした。1週間ほど寝る前にこのことを思い出して泣きました。しかしこれによって、東工大を受けるしかなくなり、頑張らなければいけないというモチベーションにもつながりました。私は東工大の英語の対策を本格的にセンター試験後に始めました。確かに語彙は難しいものが多かったのですが、生まれて初めて英語読んでいるのって楽しいな、英語勉強していてよかったな、と思いました。この時期は、ご飯の味がわからないほど前期試験のことを考えていましたが、集中して英語をやっている時間はほんの少しですが楽しい時間でした。

試験当日

 吐きそうなくらい緊張しましたが少し前に受けた私立の受験の教訓として、できるだけいつも通りの生活をするということだけは心掛けました。できることだけする、という気持ちをもって試験会場に入りました。

受験生に向けて

 まず、前期試験の得点について言うと、数学140点、英語89点、化学86点、物理88点、合計403点でした。5類最低点+9でした。1番苦手だった英語の得点率が1番高かったので笑いました。私の合格体験から言えるのは、苦手だったり、授業に置いていかれたりしても、頑張れば何とかなって、合格のための武器にもなり得るということです。  私が受験生の時に使った教材、行った勉強法について紹介します。数学は、東工大の過去問以外に他の難関大学の過去問、理系数学の良問プラチカ、文系数学の良問プラチカを使い、時間がなかったのもありますが、試験では、大体初見の問題を解くことになるので同じ問題は2回以上解きませんでした。化学は、問題集として化学重要問題集を使っていましたが、改訂版視覚でとらえる化学図録で大体のことは勉強していました。この図録を隅から隅まで覚える、というのが大雑把な勉強法でした。物理は、良問の風、名門の森を使ってひたすら問題演習をしていました。あとは、授業中は授業を聞かず、教科書を読んでいました。英語は、鉄壁を使って、ずっと単語、熟語を覚えていました。長文読解や文法用の教材は全く買わず、ひたすら単語を覚えていました。  私が東工大に受かった要因として一番大きいのは、親や他の周りの大人たちが支えてくれたこともありますが、教材を紹介してくれて、分からないところを教えてくれて、合格という目標に向かって頑張っていた友達の存在だと思います。こればかりは、巡り合わせや運といったものに左右される部分が大きいので何とも言えませんが、これを読んだあなたが頑張っている姿を見て、頑張る力を得る人がいるかもしれません。  最後に、大学受験は頭のいい人はもちろん勝利を勝ち取りますが、ちょっと頭がいい人よりは諦めが悪い人の方が勝利を勝ち取る可能性が高いものです。諦めないウザい人になってください(笑)。