ここでは東工大生の通学時間について述べていきます。今回は工大祭実行委員会(以下JIZI)の今年の一年生(2021年入学者)の80人にアンケートをとり、通学時間を調査しました。JIZIに所属する今年の一年生のみのデータですので、参考程度にご参照ください。
調査によると、一番多かった回答は「61~90分」であり、回答した人の約37%を占めていました。次に多いのは「30分以内」で約31%、続いて「31~60分」で約29%でした。この3つの数値は比較的等しい値であることがわかります。さらに、「91~120分」という人も約3%いるという結果になりました。人によって通学時間はばらばらで通学時間に一定の傾向はみられませんでした。しかし、大半の人は90分以内に通学できる範囲内に住んでいることが分かりました。
1人暮らしや寮生活の人と、実家暮らしの人などで分けて傾向をみてみましょう。
まず一人暮らしの人は12人いて、全体の約15%を占めていました。その中でなんと100%の人が「30分以内」で通学できると答えました。一人暮らしの場合は、比較的自由に住む場所を選ぶことが出来ます。そのため、大学に通いやすいところを基準にして選んでいる人が多いのではないかと考えられます。
一方、寮生活の人は3人で全体の約4%でした。そのうち1人が「30分以内」に通学できると答えましたが、残りの2人は「31~60分」で通学していると答えました。寮はすでに決まった場所にあるので、一人暮らしをする人よりも場所を決める自由は少ないと思われます。それが一人暮らしの人よりも通学時間が長い原因ではないかと考えられます。
最後に実家暮らしの人についてみてみましょう。今回の調査では実家暮らしの人が一番多く、全体の約81%を占めていました。この人たちの中では、通学時間が「61~90分」の人が一番多く、約46%を占めていました。次に「31~60分」で約32%、続いて「30以内」で約19%でした。「91~120分」の人はすべて実家暮らしの人でした。私の周りにも東京都から来る人だけでなく、神奈川県、千葉県、埼玉県などの首都圏から来る人も多いです。そのため、通学時間が他の暮らし方に比べて長くなってしまうと考えられます。
一度、自分の家からの通学時間を調べてこのデータと比較してみてはどうでしょうか。一人暮らしをするか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。さらに、この長い通学時間をどう有効に使うかも大学生活をより豊かにする秘訣かもしれません。